台風の日の図書館で、素材文選定
今日は、朝一で名古屋の生徒さんの授業が大阪で入っていたのですが、
台風のため夜のスカイプ授業に変更。
大阪までくることができても、帰りに新幹線が止まると大変ですしね。
私の生徒たちの通う塾も午前の自習時間を休みにしたりしているようです。
安全第一です。
とはいえ、大阪市内。午前中は、雨風もたいしたことないので、
この合間に盆期間に行う予定だった素材文選定をすることにして、
図書館へ向かいました。
2018年度に実施される模試の仕事が動きはじめるのがこの時期なんです。
夏休みとかぶるこの時期は、低学年向けの書棚はがらがらで選定に苦労します。
そんなときは書庫資料を調べまくる。
すると、隠れたよい作品に巡り会えることがあります。
中学受験~大学受験までの素材文は、大人向けのものから選べるのでまだ探しやすいんですけどね。
それでも、新刊は、図書館では何十人と予約がはいるものもあるので、
実は自分で購入することがかなりあります。
模試は当然入試問題より先に作られます。
新刊を使うと模試で使った作品が入試問題で使用されることがぐっと増えます。
受験学年の素材文を選ぶときは、新刊、直近の入試の出題傾向(テーマや分野、著者など)を確認して、
そこから次年度、どんなものが扱われやすいかを想定して選びます。
傾向として、新刊の使用率は近年、高め。
中学入試で使われたものが次年度の全国の公立高校入試で使われたり、
全国の高校入試で使われたものが次年度の中学入試で使われることはよくある。
また、中学入試だと関東で使われたものが次年度の関西で使われたり、
その逆もある。
ただ、関東と関西では、素材文の使用字数に開きがあるので、
同一作品の別箇所だったり、使用範囲の中略やその反対に範囲を広げることがある。
そして、これらの作品は大学入試の公募推薦などで使用されることも多いですね。
偏差値60未満の大学入試で使われる素材文と、
難関~最難関の中学入試で使われる素材文の重複も多いです。
これは他教科にはない国語ならではの特性です。
12歳と18歳が同じレベルの文章を読むのですから。
これをどう見るか。
18歳の学力が低下しているのか。中学受験生12歳の学力が高いのか。
この話はまた別の機会に……。