5年生のゴールデンウィークの過ごし方

今週末からゴールデンウィ―クですね。

この時期は特訓授業や最難関受験生対象のテストなどが多くの塾で実施されますね。浜学園では小6開成・桜蔭オープンに始まり、小5・小6灘中チャレンジテスト、小5・6年の女子最難関チャレンジテストがありますし、馬渕教室では小6最難関トライアルがあります。能開センターでは、定期的に開催される集結特訓がこの5月から始まります。

このゴールデンウィ―ク、6年生は志望校に合わせて模試を受け、適度な息抜き程度に遊びは押さえて勉強に集中するのがいいのですが、悩んでしまうのが5年生。来年は遊べなくなるだろうし、夏も夏期講習があるし、この時期はしっかり遊ばせようか、でも、塾では最難関の模試があるし、休み明けにはテストがあるし……と、迷っていらっしゃるご家庭が多いようです。

小5のこの時期、全力で遊んでいいよ! とは言えません。でも、勉強詰めにする必要もありません。最難関志望でも、最難関にはまだまだ厳しいという状況ならあえて模試を受ける必要はありません。それよりも気候の変化や学校行事が増えてくるのに休みがなく、体調管理やモチベーション管理に手がかかるようになる6月に備えて、弱点補強と心身のメンテナンスを行うことをお勧めします。

やり残していた復習テストやカリテ、公開の復習、テキストで間違えた問題の復習をしっかり行いましょう。5年生になって成績が伸び悩んでいる、もしくは低下しているなら、4年生のテストなどを見直し、もどって復習しましょう。GWが始まる前に、やり残しているものや復習が必要なものをすべて洗い出し、1日にやるべき量を決めます。やるべきことがこなせるなら、1日や2日、勉強から離れて遊ぶ日をつくってもかまいません。朝の9時から12時までにこれだけやる、昼間は遊ぶ、夕方5時から7時までと8時から10時までやる、というようにメリハリをつけて学習しましょう。学習時間を2時間と決めたとしても、休憩はとってください。個人差はありますが、小5なら一人で学習する場合、本当に集中できる時間は15分~30分という生徒さんが多いです。この時間集中したら5分程度の休憩をはさんだほうが効率はあがります。(あくまでも一般的な話ですので、集中し出したらとまらないタイプなど、個々の事情に合わせてください。)

小5のうちに自分で弱点分野に取り組む時間を定期的に取っておくと、秋以降の学習がらくになります。ゴールデンウィ―クが明けたら、次にまとまった時間が取れるのは夏期講習前になります。この時期はゴールデンウィ―ク明けから7月までの内容の弱点補強を行うのです。2月~4月の復習をゴールデンウィ―クに行うなら、知識があやふやなところに新たな知識を積み重ねてぐだぐだになるのを避けることができます。2月~4月の内容があいまいなまま7月まで進んでしまうと、夏が地獄です。特に、夏休み中に通常授業内容を怒涛の勢いで進める馬渕教室のようなタイプの塾では、取り返すのはなかなか大変です。状況によっては夏期講習を一部休んで弱点補強するという選択をしなければいけない場合もあります。

そうならないために、5年生はこのゴールデンウィ―クはやりすぎず、やらなさすぎず、バランスのよい学習を心がけてみていただくのがよいかなと思います。