「やる気がない」という言葉に注意

簡単な問題なのに、記述問題を白紙のままにしている。

そんなことがあると、「やる気がないみたいですね」

 なんて、言われたことはないでしょうか?

 

「やる気がない」という言葉はとても便利な言葉で、とても危険な言葉です。

 

なぜやる気がないのか?

本当にやる気がないのか?

 

白紙の解答からだけでは判断できません。

 

簡単な問題の基準って、何でしょう?

先生やテキスト作成者が一般的に簡単だと設定しているだけです。

解いているすべての生徒にとって必ずしも簡単だとはいえないのです。

生徒は、思いもよらないところでつまずくことがあります。

問われている部分の基本的な言葉がわからなかったり、

設問文の意味を取り違えていたりして、

そのために解答が導き出せなくなることがあります。 

当然、結果として解答欄は真っ白になります。

それを「やる気がない」で片づけていたら、いつまでたっても成績は上がりません。

 こんな一言を言われたら、もしくは、このように感じられたら、

本人を叱るのではなく(怠惰な空気に飲まれて流されていることが明白な場合などは別ですが)、

その裏にかくれている原因を必ず突き止める必要があります。

 

「やる気がない」という言葉を言われると、

保護者の方は「やる気がないうちの子がいけない」なんて思われるんですね。

でも、この言葉、「やる気にさせられない先生は何をしているのか?」

という特大ブーメランになる言葉でもあるんです。

ですから、やる気がないと思われる場合は、その原因がどこにあるのかを慎重に見極めなければいけません。

生活に関わることでしたら、ご家庭にご協力いただく必要がありますが、

思いもよらないところで理解できていない部分があるなら、私たち教える側が解決しなければなりません。

もし、「やる気がない」と言われたら、その原因分析をすることをおすすめします。