朝の勉強は必要? 

「朝勉強って、やらせたほうがいいんですよね?」という質問をよく受けます。生徒のお母様から、小学生の子どもがいる友人から、同じような質問をこの4月・5月何度もされました。

朝勉強。これはやってもやらなくてもいいと感じています。ぼーっとしているところを無理に起こしてやらせても、残るのはとりあえずやったという事実だけです。まず、身につきません。ましてや低学年なら勉強そのものがいやになってしまう可能性もあります。

お子さんひとりひとり体のリズムがあります。朝が苦手な子がぼーっとして勉強をしても意味がありません。「寝起きが悪くて勉強に取り組めないのは、勉強に対して意識が甘いから」なんて厳しい言葉を聞くこともありますが、そうとも言えません。5年生になってから朝が弱くなった、塾にも行き始めたから朝勉強をさせたい、でも朝起きられない、やる気が感じられないという相談を受けたことがありますが、実は起立性調節障害だったということもありましたし、体質的に昼前くらいからのほうが体調がいいというお子さんもいます。大切なのは、ひとりひとりの体質や体のリズムに合わせた学習をすることです。

最難関に受かる子は朝勉強をしている! だからやらせたほうがいい! なんてことはありません。

最難関に合格した生徒たちは、勉強に適した時間を自分なりに把握して上手に活用しています。

朝の勉強にこだわらず、集中しやすい時間をうまく活用して決めた量を決めた時間で勉強に取り組むほうがはるかに効果的です。