塾の授業の進め方、確認されたことはありますか?

家庭教師で受け持つ中学受験生の大半は、現在通塾しています。H学園、N能研、M教室、Nセンター、Dゼミナール、S学園、K進、S学館などなど。もちろん、家庭教師のみで中学受験をする生徒もいます。

そういった生徒を指導していく中で、ここ数年、3年くらい前からでしょうか、複数の塾の生徒からよく聞くようになった言葉があります。

それは、「塾の授業では、どうやって解くのかは教えてくれない。どんな話かの説明で終わる」、もしくは「答え合わせはするけど、どうしてこの答えになるのか先生が解説読むだけだからわからない」という言葉。私のもとに来る生徒は国語が苦手なの子が多いですから、はじめのうちは、解き方や解説を聞き逃しているんじゃないか? と思っていたのですが、次第に、これ、ほんまかもしれん! と思うようになってきました。

それは模試の平均点から感じられるんですね。このテキストを学習してきて、なぜこの時期にこの問題で、こんな平均点が出るんだ? という模試があるのです。平均点だけ見ていると、模試が難しすぎると単純に考えてしまう。でも問題を見ると、まともな授業を受けていたらこの問題でこんなに低い平均にはならないだろう! ということがわかります。

これ、なぜだと思われますか? その答えが、「塾の授業では、どうやって解くのかは教えてくれない。どんな話かの説明で終わる」、「答え合わせはするけど、どうしてこの答えになるのか解説読むだけだからわからない」という生徒の言葉でしょう。

そこで、この点に関して、国語の成績が小5の秋以降に低下してきた場合、保護者の方は一度、塾の授業の進め方を確認してほしいと思います。

解き方を教えてくれない授業なら国語の成績は悪いまま、もしくは低下するばかりでは? と思われるかもしれません。

しかし、そうではないのです。 解き方を教えてくれない授業を受けていても、ある時期までは点が取れてしまうのです。

小5の夏くらいまでは、先生の説明のおかげで文章内容がわかっているため解き方が明確にわからなくてもそこそこ解けてしまい、点数に表れないことがよくあります。先生の説明+感覚と経験でなんとなく解けてしまうのです。読書が好きな子で小5後半から小6にかけて成績が下降する子の大半は、これが原因です。読書が好きな子はそれまでの読書で身につけた一般的な知識を経験として利用し、さらに感覚を利用して根拠はよくわからないけれど解けてしまうということがよくります。小5の夏くらいまでの文章は常識があれば理解できるものや、具体的な話が多く、経験と感覚で読解力の不足をカバーできてしまうのです。

ところが、少しずつ入試実戦的な文章になってくる小5の秋もしくは冬~小6の春の時期にかけて一気に成績が下がる。そこで初めて解き方がわかっていないことが発覚する。こうなると、なかなか大変です。

新学年になったこの時期、国語の成績が伸び悩んでいる、もしくは回次ごとに偏差値のブレが大きくて安定しない、といったことがある場合は、お子様に塾の授業の進め方を一度確認してみることをおすすめします。